社会の期待に応えたい!価値を育む教育
相手の気持ちを察すること
周囲の期待に気付き頑張ること
自分のことよりも相手のことを優先すること
社会参加には大切な力
でも、自分が感じること以外のことを理解するのに少し難しさを感じる子供達がいます。
「相手の気持ち」
「社会のルール」
そんな見えない世界にアンテナが張れない。
だから、
「僕がやりたくないからやらない」
「僕がいいと思ったから間違ってない」
「どうしてこれやらないといけないの?」
そんな風に学校の中で一緒に生活するにはうまくいかないな・・・と本人も周りも思う場面がたくさん出てきてしまいます。
自閉症だから相手の気持ちの理解はできないんですよ。
だからわかってほしいとよく相談を受けることもあります。
でも、ここに教育が入ると全く違う世界が生まれます。
小さい頃からずっと周囲の期待とは別の世界で生きてきた男の子。
僕がやりたいことをする!やりたくないからやらない!
ただその物差しだけで生きてきたようでした。
でもそんな男の子に、1人の先生が友達の気持ちを伝え、
期待されていることを伝え、クラスの一員として愛されていることを伝え、
周囲の愛情への応え方を教えました。
何度やってもうまくいかなくても「わからないなら教えることが私たちの役目」
と絶対諦めずに、何度もトラブルが発生しながらも「教育が届く」ことを信じて向き合い続けました。
今日学校で、男の子は手を挙げて発表していました。
「先生、できた!ねーできたよ」
そうやって周囲の期待に応えられたことを嬉しそうに表現していました。
本当に教育とは凄いものだと思う。
彼に、しゃかいの期待に応える喜びを教えられるのは、この教育だけだったと思う。