南風原町での取り組み|子育て支援と学校訪問
平成29年11月6日の3本の会議の残り2つの会議は南風原町の学校訪問と子育て支援について。
◾南風原町での保育所等訪問支援事業
第2会議は南風原町でのゆいまわるによる保育所等訪問支援事業の開始について
南風原町では保育所等訪問支援事業はまだ開始しておらず初ケースになるとのこと。
役場の障がい者福祉班班長の親泊さん、障害福祉担当の與儀匠さん、そして町の相談員さんや学童のカナカナの松田さんが会議に参加してくださり、南風原町の現状とニーズを教えて下さいました。
実際に訪問を開始するにあたり、こんなに行政と現場の方が動いてくださることは大変ありがたいです。保育所等訪問支援事業については、私達ゆいまわるのこれまでの実践を活かせるため、広報や方針、支給基準など他市町村の状況を含めながら情報提供させていただきました。
南風原町でも保育所等訪問支援事業が早々に始まる予定です!
◾子育て支援事業への参画
続いて第3会議は子育て支援について
ゆうな園担当の神里奈津子さんも加わっての会議、ゆいまわるが親子通園事業に月2回程度参加していくことになり、その目的と役割の話し合いでした。
親子通園事業:健診や子育て相談などでつながったお子さんが、親子で通園し遊びを通して子供の成長を促し、子育てや発達の相談ができる中で、安心して子育てと親子関係を築いて行くことができるようにサポートしてくれる事業です。
通常、行政からの委託事業は、町に既存にあるシステムに参加することを前提としてその枠の中で作業療法士としての専門性をどう生かすか?という話になります。
しかし、南風原町の魅力的なところは、既存のシステムをベースとして、私達の専門的な観点から、より親子の生活に貢献できる新たな意見や視点を聞きたいと言ってくれるところです。さらには、その意見を踏まえて、システムを再構築しようと、その場で決定て行く柔軟性と速さです。
今回は、子育てを安心してできること、将来的な子どもの学校参加に貢献できるという点で話し合いました。
作業療法士の専門性の一つに、作業遂行を分析することができる点があります。
①その環境(保育園・学校)の中で、②期待されていることややりたい活動(お遊戯・支度・勉強・制作活動・友達との交流・遊びなど)を行う時に、③その子の力(動く力・考える力・感じる力)がどのように発揮できて、その結果『何がうまくできて何がうまくできないのか』を分析することができます。
「保育園に通わせたい」という親子の思いに対して
現状通わせていなくても、分析から、どうしたら安心して通えるのかを事前に知ることができます。要するに、保育園に通わせる前に準備や環境設定ができるのです。
「保育園に通わせたいけど・・・もう少し成長してから。言葉が出てから。」
というように、見えない不安から学校への参加を先延ばしにするのではなく、具体的にどんな段階を踏んで行けば学校に通えるのかを、準備して行くことができます。
今回はこの部分を活かした新しいシステムを作ることになりそうです。
「隣接した保育園があるから連携できる!」
「保育士も一緒に学べる場にもなる!」
こんな風に、できない理由よりも「どうしたらできるのか」さらにその先に地域貢献できる可能性まで議論が進むところは本当に南風原町と仕事をしたいと私達もワクワクするところです。
保育園へ安心して通園できることは、
そこで届けるべき保育がちゃんと届くことにつながります。
そして保育園での育ちが、幼稚園、小学校、中学校での教育につながるベースとして重要です。
「不登校をゼロにしたい!」
南風原町の目指すまちづくりに貢献できそうです。
会議の様子を写真取っていたのですが、保存されていなかったとのことで、会議3本後におつかれ会で比嘉一絵さんと食べた親子丼(やきしん)