つながる支援 ワールドカフェ2018
沖縄県子ども生活福祉部と子ども若者みらい相談プラザsoraeの主催で、
「子ども若者育成支援地域ネットワーク
形成支援に係る圏域別人材育成研修」
ワールドカフェ2018に参加しました。
子どもみらい課の喜舍場課長は、
「顔の見える関係となる場になってほしい。
それぞれの役割を果たしながら、
困難な課題にも解決に向けて、子ども若者の
応援していければと思っています。」
と熱いエールの言葉でスタートしました。
ワンステップスクール伊藤学校の校長である
廣岡政幸先生の講話より、
「現在の若者をどう理解し、どう支援するか」
について、以下にまとめました。
●平成28年度の内閣府の調査結果で、
15歳〜39歳ひきこもり・不登校は 541,000人
●平成28年度の文部科学省の学校基本調査で、
全小中学生の不登校数は 134,000人
国内で8校の系列学校があり、在籍生徒は約160人で30代が多く、
精神医と臨床心理が在中しています。
廣岡先生の所に連絡がくるケースは、緊急性を要したり、
最後の相談場所として電話がかかってくることが多いそうです。
廣岡先生は引きこもっている方が
何に苦しんでいるのか、悩んでいるのかを
五感で感じて、相手と話をします。
例えば、部屋に引きこもりをしている方の部屋に入ると、
食べ物を腐敗の匂いが漂い、カーテンを締め切った暗い部屋を
目の当たりにします。そこで生活する引きこもりの方に廣岡先生は
語りかけます。
「この生活を変えたいと思っているんじゃないか?」
「この生活を続けるのもいいが、親は心配している。」
変わりたいと思うのは、本人たちです。
「人が人を更生する・変える」のは、絶対に無理です。
廣岡先生は、
自分の過去の経験を活かして、
「人が変わるきっかけ」や
「人とのつながり」等を
提供できる人になっています。
講義の後は、質問タイムで
●大人は、道を示したくなるが、
どこまで本人に考えさせるか?
→答え:現在は選択肢がいくつもあります。できるもの、できないものを選別して現実的に直面させることで考えて選択させます。選択することが難しい時に、一緒に考えてサポートします。
●人とのつながりを広める工夫は、どのようなことがあるか?
→答え:沖縄は「見える」ネットワークが良いです。大人の理不尽さや余裕のなさが時に子どもを混乱させることもあると思います。その時は、「人に頼る」「支援者同士で頼りあう」などで、大人が人とつながる見本となることが大切です。
午後は、グループワークで
ケース検討をしながら、
他職種と話す機会がありました。
約20分間×3人の話し合いを3セット、
行う方法で進められました。
1時間内で約9〜10人とお互いの職種内容や職種の特性を活かした情報交換をすることができました。
素敵なアイディアでのワークショップに大変勉強になりました。とても充実して面白かったです。
【今後の開催日程】
2月 7日(水):嘉手納町中央公民館(大ホール)
2月 8日(木):名桜大学北部生涯学習推進センター
2月14日(水):八重山合同庁舎
2月15日(木):宮古合同庁舎
お時間のある際は、ぜひ参加してみてください。