南風原町での新たなシステム
南風原町の福祉計画に「作業療法士」の参画が決まりました。
保育所等訪問支援も子育て環境のひとつの役割として位置づけられました。
その流れから昨日は南風原町役場にて、こども課・保健福祉課の方々と教育・福祉・行政・家庭の連携した子育て環境を築くためのシステムについて会議がありました。
南風原町では
子供の生活に必要な時に必要な専門的な関わりができるために、学校生活に保健師・保育士・心理士・作業療法士が出向き、家庭と学校とともに必要と判断した場合に、すぐに保育所等訪問支援を適応して行く新しいシステムが提案され、4月より試験運用が始まりました。
これは従来の『医師の診断や障害名』の重い壁を取っ払った、新たな流れでもあります。
親の多くは、子供のより良い生活を望みながらも、診断や障害の壁に不安を感じ、SOSが出せず、一人で子育てを抱えなければならないことも多い。
大切な子供の未来のための今の生活を地域で支えるために、
大きな一歩と言えます。
この取り組みを成功させるために、『卒業のある福祉』の提案をさせていただきました。
卒業のある福祉の実現 ①目標設定の視点 ②目標達成志向のアプローチ ③福祉サービスだけでなく学校や地域資源を盛り込むことを必須としたサービス利用計画書の作成 ④サービス利用計画の目標に基づく各サービスの個別支援計画書の作成 ⑤支援者会議のあり方について
この五つの提案は特別なことではなく、平成30年の制度改正とともに必要事項とされたものも含まれています。しかし①の目標設定の視点のあり方によっては、②〜⑤は全く違う結果をもたらします。
今回南風原町が目指すまちづくりのコンセプトを考えた時、おそらく今回ご提案させていただいた①の視点が重要になると思います。
『目標をICFの活動と参加レベルとし、叶えたい生活を目標として具体的にあげたうえで、目標達成志向的にチームを作って行くこと』
作業療法的に言えば作業を目標とし作業遂行の実現に向けて問題点と利点を整理し、学校や家庭、各福祉サービスと、実現に向けた協働的なチームを組むこと。
会議では「まさに私たちがやりたかったことだ」と同意の意見もまとまり、南風原町の新たなまちづくりが具体的に動き出します。その輪に私達ゆいまわるも参画させていただける機会本当に嬉しいです。